津屋崎ブランチ出会えた人~谷川市代さん~

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谷川 市代さん

津屋崎に恋して

 「チャーミングな女性」私が谷川さんに初めて会った時の印象です。歌声のような声で話し、幸せそうによく笑う谷川さんはチャーミングそのもので、周囲の人の心を和ませる明るい雰囲気を漂わせていました。

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 谷川市代さん

ここに導かれる
 谷川さんは、自宅横に併設した工房で陶器を作り、宮地嶽神社のすぐ近くの一軒家をむるぶし工房のお店とし、陶器の販売と教室を行っています。旦那さんの転勤で大阪、東京、沖縄を移り住み、17年前から津屋崎で暮らし始めました。たくさん住まいの候補地がありましたが、最終的に福津市内の2軒のどちらを選択するかを悩んでいました。そんなある日、決心がつかぬ家の辺りをうろうろしていると、隣に住むおじさんと出会いました。挨拶を交わすと、「蒲の穂いりますか?」と尋ねられ、「はい」と答えると、10本ぐらいの蒲をバサッと切って手渡してくれました。谷川さんはその瞬間「このおじさんの近くで住みたい」と強く思い、現在の家で住むことを決めました。

待ってくれていたこと
 転々と移り住んできた谷川さんですが、「私はどこよりもここが一番好き」と大好きな人に思いを伝えるように言います。そう思えたのは、素敵なことが次々と谷川さんに降り注いだからです。恋の浦という岬で珪化木(※)を見つけられることや砂浜には巨大なイカが打ち揚げられ、「イカ拾い」ができること。そして、もう出会えないだろうと思っていた南蛮煙管という花を見られたこと。まるで宝箱をひっくり返したように谷川さんの心を躍らせる事が起こりました。「そうだ、私はこんな生活を求めていたんだ」と潜在的欲求に気付き、谷川さんはこの場所で暮らせることの幸せをかみ締めています。
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津屋崎浜海岸

ないのなら作ろう
 谷川さんの仕事となっている陶器作りが本格的に始まったのは、実は津屋崎に来てからでした。転々と移り住む先で陶器作りの教室に通っており、津屋崎でも同じように教室を探しましたが、見つけることができませんでした。そこで、通うのではなく、自分で窯を持つことを決めたのです。50歳近くの主婦が新しいことを自らの責任で行う決心は、相当なものだったと谷川さんは言います。決め手となったのは、海岸沿いのカフェの女性オーナーの言葉でした。「お金とやる気の両方がないと物事は進まない。あなたにはわずかでも両方あるでしょう」この言葉に背中を押され、谷川さんはなけなしのお金を使い、工房を建てました。できた作品は、藍の家というギャラリースペースや地域のお祭りなどに展示し、その中で出会った人に支えられながら、作品を気に入ってくれる方の元へと届けていきました。現在ではお店を構え、無理のないペースで創作活動を行い、お店に訪ねて来る人とともに楽しくて和やかな時間を過ごしています。
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むるぶし工房のお店

のんびりの町
 最後に谷川さんにとって津屋崎がどんな場所かを尋ねました。
「どこに居てもいろんなことは起こるのだけど、ここは深刻に考えずにのんびり考えられる場所だと思うな。地形も人も自然も大らかで温かいように感じる。こんな所は他にはないのではないかな」
谷川さんにとって津屋崎は、気持ちを大らかにしてくれるものがたくさんある安心できる場所のようです。


※珪化木:樹木が原型を変えずに水晶などと同様に固くなり、化石化したもの。(ウィキペディアより引用)
福津市内の恋の浦という岬は、凝灰質砂岩であり、葉や木の化石がたくさん存在する。

(取材:都郷)


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むるぶし工房のお店
毎月1~5日オープン
11:00~18:30頃
福岡県福津市宮司4-18-22 宮地嶽神社バス停横
http://www.geocities.jp/murubushikoubou/index.html




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桑野 由美さん

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山口 真紀さん

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谷川 市代さん

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井上 進也さん 

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松本 貴司さん

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中村 洋基さん一家

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マックティアー トラビスさん

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松尾 由希恵さん

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新ノ居 操さん

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児玉 麻紀さん