津屋崎ブランチ出会えた人~山口真紀さん~

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山口 真紀さん

給食から届けるもの


 10月中旬に行われた給食の試食会に「ランチ」ではなく「給食」という懐かしい響きに心を引かれ、参加しました。会場となった津屋崎中学校に行くと、給食を担当されている山口真紀先生の話を聞くことができ、献立ができるまでや、食材の説明の中に生徒たちへの思いを強く感じ、試食会後に話をする機会をいただきました。
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調理員さんと打ち合わせをする山口先生

 6年前、山口先生は福津市学校給食共同調理場(※1)が立ち上がった数ヶ月後に赴任し、調理場の管理や運営の仕組みをゼロから作り上げました。ゼロのことに注ぐエネルギーはとてつもないものでしたが、だからこそ1つ1つのことに思い入れがあり、その思いが生徒たちに届けられています。例えば給食の献立。献立は、栄養のバランスはもちろんのことあんずの里(※2)に納められる旬の農産物を基に決められています。「できるだけ地元で採れた旬のものを」という先生の思いが形となっています。

 生徒たちは調理場で給食がどのように作られるかを見ることができません。山口先生はその現状の中で「見えないからこそ」と取り組んでいることがあります。毎年、市役所の方と共に小中学校で地元の農家さんや調理員さんと児童・生徒が交流できる場を設けたり、給食の時間には、ランチルームに足を運び、その日の献立と結びつけた食の話を生徒たちに話しています。与えられたものを食べるだけではなく、食べることの背景にあることを知ることが感謝の気持ちとなり、その結果、食べ残しや好き嫌いが少なくなると先生は考えています。

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校庭でパシャリ

 先生は生徒のことを「うちの子たち」と言います。「うちの子たちに美味しいものを作りたいと自然に思う。私は良い子たちに恵まれているから」と。先生は、母のようなおもいで「うちの子たち」に給食を通し愛情を注ぎ、その愛情に生徒たちは「今日も美味しかった。ありがとう」「今日の味付けは薄かった」などという言葉で応えています。ある卒業を迎えた生徒たちは、最後の給食の日、自主的にランチルームの掃除を行い、「ありがとうございました」と先生に伝えにきたそうです。

 山口先生の机には卒業した生徒たちの写真がたくさん飾られていました。写真に写る一人一人とたくさんの思い出があり、一人一人の笑顔や言葉が先生を支えているのだと、写真を眺める先生の表情から感じました。

※1給食の調理場の形式は、単独校調理場と共同校調理場の二種類があり、単独校調理場では、各々の学校でその学校分の給食を作ります。一方、共同校調理場では複数の学校のものをまとめて共同調理場で調理をします。旧津屋崎町は共同調理場の形を取り、津屋崎中学校の敷地内にある調理場で、津屋崎中学校、津屋崎小学校、勝浦小学校の3つ学校の給食1200食を作っています。

※2あんずの里とは、福津市内の農家さんや漁師さんなどが、食材や加工品を販売している直売所。

(取材:都郷)


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桑野 由美さん

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山口 真紀さん

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谷川 市代さん

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井上 進也さん 

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松本 貴司さん

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中村 洋基さん一家

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マックティアー トラビスさん

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松尾 由希恵さん

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新ノ居 操さん

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児玉 麻紀さん